昔、お正月映画と言えば渥美清さんの寅さんでお馴染みの「男はつらいよ」が定番だった。毎回、素敵な女優さんがマドンナとして登場し、柴又のとら屋の暖かな人達と織り成す楽しくてちょっと悲しい喜劇を楽しみに見ていたものだ。寅さんが、毎回マドンナに恋をして失恋するのだが、その寅さんがチャーミングでかっこいい。四角い顔に小さな目の渥美さん演ずる寅さんの行動は可笑しくて笑えるのだが、その反面、旅先の寅さんのなんともいえない哀愁も溢れていて、コメディだけどペーソスに溢れた素敵なシリーズだった。残念ながら、渥美さんは亡くなったが今もスクリーンの中で暖かな気持ちにさせてくれている。
面白いCDを見つけたので紹介したい。タイトルは、「男はつらいよ 寅さん発言集」。このCDは全部で44トラック。主題歌や音楽ももちろん収録されているのだが、映画の中での名台詞も収録されていて、寅さんの声で語られると良いなあと思ってしまうのだ。
その中で、大学入試に悩む満男が寅さんに「人間は何のために生きるのか」という質問をして、寅さんがそれに答える台詞がある。
なんていうのかな、ほら、あー生まれてきて良かったなって思うことが何べんかあるじゃないか、ね。
そのために人間生きてるんじゃないか。
その内、お前にもそういうときが来るよ。
ま、がんばれ。
短い会話だが、さすが寅さんと思える素晴らしい答えだなぁ。確かにそうだな。と思った。素敵なCDだ。また、寅さんが観たくなったな。
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