2010年2月25日木曜日

西の魔女が死んだ



西の魔女が死んだを観た。

少女が彼女のおばあさんの家で一緒に暮らし、生きていくのに大切なことは何かを教わっていく。それは、おばあさんが少女に問い掛けた「魔女って本当にいると思う。」という言葉から始まった。魔女になるための修行として、おばあさんが教えてくれたのは、規則正しい生活をし、掃除や洗濯をし、畑で働くという当たり前の生活をすることだった。

映画のあらすじをあまり詳しく説明すると面白くないから、ここまでにしておくが、静かで純粋な透明感のある良い映画だった。映画全体から感じる口では表現できない雰囲気のある映画だった。

特に素晴らしかったのは、おばあさん役のサチ・パーカーさんだ。映画では、おじいさんと結婚し、日本の山間で静かに暮らすイギリス人女性として出演している。ハーブを庭に植えて、ティーを楽しみ、野イチゴを摘みワイルド・ストロベリー・ジャムを作る。質素だが豊かな暮らしをしている彼女には、静かだが気品と威厳を感じさせる雰囲気があった。
決して押し付けることなく、少女の言葉に耳を傾け、優しく良何が大事なのかを少女に考えさせることで教えていく。立派な魔女になるためには強い精神力が必要で、当たり前の生活ができなけれは、強い精神力は身につかないと話す。
規則正しい生活、当たり前の生活。できそうでできないことだ。気品と威厳を感じさせられる彼女に優しく語りかけられると素直に理解できる。そういう魅力のある女性だった。
サチ・パーカーさんの魅力がこの映画の最大の魅力だと思う。
凄い女優さんだなと思ったら、彼女はあのシャーリー・マクレーンの娘さんなのだそうだ。12歳まで日本で暮らしていたから綺麗な日本語を話せるようだ。この話を聞いて彼女から感じる魅力の正体が何となく分かったような気がした。

「西の魔女が死んだ」とは、オズの魔法使いからきているが、手嶌葵さんが歌う主題歌の「虹」も素敵な曲だ。

心が疲れた人もそうでない人にもおすすめの映画だ。


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