銀行員オーギュスト=ニック・ノルティは妻=スーザン・サランドンと息子ロレンツォ=ザック・オマリー・グリーンバーグと平凡だが幸せに暮らしていた。
そんあある日、息子の様子がおかしくなる。
突然無反応な状態になり、そのうちに痙攣の発作を起こすまでになる。
副賢白ジストロフィーという不治の病が原因であった。
医者に救いを求めても一向に回復しない息子。
この両親は、自ら治療法を見つけるため寝食も忘れ、医学書を読み漁り、全てをかけた生活が始まる。
やがて、かすかな光明が見え始めるが・・・。
この作品は実話であり、タイトル名にもなっているこのオイルで世界中の多くの人々が救われた。
ノルティとサランドンの真に迫った演技に拍手。
この実在のご夫婦の信念を貫き通した姿にも拍手。
サランドンが鬼気迫る形相で医者であろうが夫であろうが、看護婦であろうがくってかかる。
子供を治したい一心で戦いつづける母親。
決して優しい女性で描かれていない。
その姿が実話に基づくものであることがよく分かる。
こういう信念を持つ強い女性を演じたら彼女が一番だと思う。
ニック・ノルティといえば、無愛想な刑事のイメージが強く、こういう良き父で知性がある温厚な男性を演じる姿はなじみがなかった。
ところが、ニックノルティがまたいい味出していて驚いてしまった。
子を思う親の心に勝るものはなし。
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