2010年2月26日金曜日

ニュー・シネマ・パラダイス



戦後のシチリアにある小さな村が物語りの舞台。
村の唯一の娯楽はパラダイス座で上映される映画。
この村で育つ少年トトは、母親の目を盗み映画館に通い、映画に魅せられていく。
映写技師のアルフレードの大きな愛情に包まれ、映画館を愛する村の人たちに囲まれトトは成長していく。
資産家の娘エレナとの初恋とすれ違いを通し、故郷を後にするトト。
全編、映画と人に対する愛情にあふれている。
エンニオ・モリコーネの切ないメロディもこの物語の優しさをより一層引き立てている。
カンヌ・グランプリ、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した不朽の名作。
映画館で公開されたものと、エレナとの再会を含めたビデオ・DVD用完全版の2バージョンがある。

まず、モリコーネの音楽が素晴らしい。
心の琴線にふれる切ないメロディを聴くだけで、良い映画だと思ってしまう。
この映画が持つ優しさがたまらない。モリコーネの曲と個々のシーンが心の中に染み込んでくる。
完全版が嫌いな人も多いが、私は好きだ。
映画のラスト。今や一流の映画監督になったとトトが、アルフレードの残してくれたフィルムを観るシーン。
牧師が検閲でカットしたキスシーンが映し出される。
子供の頃の笑顔で見入るトト。
トトを大きな愛情で包んでくれたアルフレードの愛情が最後のシーンに集約されていた。
私はDVDも買ってしまいました。
これ書いているうちにまた見たくなってきた。


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