2010年2月27日土曜日

アンタッチャブル



禁酒法時代のアメリカ。
犯罪王アル・カポネが君臨していたその時代に、彼と対決するひとりの男が現れる。
財務省捜査官エリオット・ネス。
彼は仲間を集め、アル・カポネを追い詰めていく。
TVシリーズとして有名なこの作品をブライアン・デ・パルマの独特の映像センスでリメイクされている。
音楽は『ニュー・シネマ・パラダイス』など美しい旋律で作品を盛り上げる大作曲家エンニオ・モリコーネ。

正攻法で描かれた時にデ・パルマの凄さを実感した。独特のスタイルを貫きながら娯楽作品として成り立っている。
デパルマ=映像美とか独特のセンスと評価されるが、あくまで娯楽作品であるこの映画を格調高い映像にしているその力量は凄い。
ケビン・コスナーをはじめ脇を固める配役と彼の力量に感心した。

まずは、徹底した美学がある。
登場人物すべてが、衣装も含めてきりっと描かれている。
衣装もアルマーニだもんなあ。
コスナーも、デニーロも、コネリーもキャラクターが際立っていて、映画全体にメリハリがある。
ブライアン・デ・パルマの独特の映像センスというかこだわりなんだろうか。
有名な駅での銃撃シーンのスローモーションも素晴らしいが、裁判所の屋上での殺し屋との格闘シーンもまた迫力がある映像だった。
殺し屋が屋上から突き落とされるシーンは特に細かく描かれていて、ショーン・コネリーの仇をとったというコスナーの思いまで伝わってきた。
デパルマ、豪華な配役、アルマーニの衣装。その上、モリコーネの音楽なんだから完璧である。


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