2010年2月26日金曜日

アパートの鍵貸します



出世のために自分のアパートを上司に貸す男、ジャックレモン。
彼がひそかに好意を寄せるエレベーターガール、シャーリー・マクレーン。
ある日、上司が彼女をアパートに連れ込んだことを知る。
サラリーマンの悲哀をビリー・ワイルダーが描いた。
この顔ぶれで再び1963年に『あなただけ今晩は』も世に送り出している。

ジャックレモンが画面に出てきただけでニコニコしてしまう。
神経質でお人よし。
見ているこっちがやきもきする純情な人間を演じさせたらジャック・レモンの右に出る人はいないだろう。
上司と付き合っている愛人とは知らず、マクレーンに昇進を自慢するレモン。
自殺を図ろうとしたマクレーンの事情を聞かず、暖かく明るく振舞うレモン。
あの独特のレモンの表情や振る舞いを観ていると、ついついニコニコしてしまう。
ジャック・レモンが出ているだけで、良い映画だなあと思ってしまう。

亡くなって久しいが、寂しいなあ。



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