2010年2月26日金曜日

ロック・ユー!


今は亡きヒース・レジャーがハリウッド作品に初主演したのがこの作品である。

ヒース・レジャーをはじめ登場人物がみんな個性があって魅力的。
テンポもよくストーリーもストレートで楽しい。
歌あり、笑いあり、ロマンスあり、アクションあり、迫力満点の中世風青春映画。
この欲張りな試みが成功している楽しい作品だ。

映画の冒頭、亡くなった主の代わりに馬上槍試合に出場する主人公。
彼が「この時を待っていた」とつぶやき、観客がロック・ユーで拳を打ち合わせ試合が始まる。
最初から期待させてくれる。
テンポよく進む物語に合わせ魅力的な登場人物もうまく紹介され、どんどん映画に引き込まれていった。

馬上に跨り、凄い勢いで槍で付き合うシーンなんか迫力満点。
DVDのメーキングで言っていたが、バルサ材を使ってはいるようだが、それでもあおのスタントは痛そうだ。
飛び散った破片もパスタだとか。

この映画、平民から運命を自らの力で変え騎士になろうとする一人の青年のサクセスストーリーだけど、これが重たくならずからっとした明るさで描かれている。
彼を応援する仲間たちもユニークで魅力的でその行動がまたおかしくて愛嬌たっぷり。
好感が持てて、彼らを一生懸命応援したくなる。これがこの映画の最大の魅力。
子供のときに生き別れになった父親に再会するシーンもちっとも湿っぽくならず、クライマックスへのいい伏線になっていた。そういえば、身分を隠して試合に出場していたエドワード王子なんか水戸黄門風の存在でこれまたいい伏線。

こういうツボを心得た攻め方をされると嬉しい限り。

あらためて、ヒース・レジャーのご冥福を祈りたい。



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