2010年2月26日金曜日

冒険者たち



ドロン、シムカス、バンチュラ、カッコいー。ドロン本人が主題歌歌ったのって知ってる。60年代~70年代のこういう感じのフランス産の映画はいいね。

あの海に浮かぶお城。今はどうなってるんでしょうか。シムカスの魅力、バンチュラの男っぽさ、ドロンの哀愁、冒険また冒険。すごく良い。あこがれちゃったね。彼らのような魅力と個性あるスターはもう中々出てこないだろう。バンチュラがあの無骨な顔つきで男ってこういうものだと見せ付けられるとハハーッと思ってしまうし、ドロンがかっこいい死に様はこういう感じさと言われれば御見それしましたという感じで、この二人が思いを寄せるシムカスがなるほどと思うような魅力的な女性。この3人の描き方が本当にすばらしい。 今の時代にはない「夢とロマン」(月並みで臭いけど)があった。60年代~70年代にかけてのこういうジャンル(青春映画といえば単純すぎる)は、いい思い出が詰まった作品が多い。今だとリメークしても、垢抜けすぎていて面白くないだろうな。

ちなみにこの頃のフランス産の映画は大好き。分かりやすくて実感が持てて、胸にキュンとくる映画が多かった。アラン・ドロン、ルノー・ヴェルレー、リノ・バンチュラ、ジャン・ポール・ベルモンド、ジャン・ルイ・トランティニアンなどなど大好きなスターが一番輝いていた頃、ここ最近は、ちょっと斜に構えているような感じが多くて、あの頃のなんともいえない切なさがないような気がする。若い時にそういうものを見れたことは幸せだと思う。ここ最近は、どちらかと言えば、単純にスカッと楽しめるアクションものが増えて、SFXを駆使した映画が全盛で、見る側もそういうものを求める傾向にあるのは確かで、若者をとらえている作品は数も少なく屈折した青春を描くものが多い気がする。SFXもそういう映画も嫌いじゃないが、そういう映画ばかりじゃなくてこの頃のような映画も増えてくれればうれしいなぁ。世の中が臭いけれども「ロマン」だとか「夢」だとかを求めるようになってくれれば、きっと楽しい時代になると思います。皆さんはどう思われるでしょうか?

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