2010年2月26日金曜日

おもいでの夏



1942年。
戦時中のアメリカ。
ニューイングランドの沖に浮かぶ島へ15歳の少年ハーミー=ゲイリー・グライムズとその家族が越してくる。ハーミーはオシーやベンジー達と仲良くなる。思春期の彼らの話題は女の子のことばかり。ある日、彼は海が見える小さな家に一人住む美しい人妻のドロシー=ジェニファー・オニールを目に留める。彼の夫は戦地に復員する。そんな彼女にハーミーは夢中になり、背伸びをした彼の恋が始まるのだが・・・。思春期の青年のひと夏の思い出をミシェル・ルグランの美しいメロディーに包みこんだ作品。

美しいルグランのメロディと美しいオニール。センチメンタルな気分に浸るための映画。中学生だった僕は羨ましかった。

ジェニファー・オニールが単に美人というだけでなく、切ない気持ちにさせる魅力も併せ持っていた。綺麗な年上の女性、清潔感と透明感のある人妻といった中学高校時代に憧れる魅力ある女性のキーワードを全て兼ね備えていた。ルグランのメロディも然り。『シェルブールの雨傘』、『華麗なる賭け』など彼のメロディは繊細で切ない。この映画をTVの日曜洋画劇場で見たとき、中学生の私は物語に引き込まれてしまった。


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