2010年2月25日木曜日

ハーフ・ア・チャンス



フランスの2大ビッグスター、アラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンド共演の軽快なアクション映画だ。この2人がかつて愛した女性の娘が、バネッサ・パラディ。どちらが本当の父親かは分からないが、2人とも彼女をめぐって張り合ったり協力し合ったりして、彼女が巻き込まれた事件から救い出すというライトなお話だ。髪結いの亭主や仕立て屋の恋を撮ったパトリス・ルコントの作品とは、まったく違う軽く楽しく撮った娯楽映画だ。バネッサ・パラディもスキッ歯が少し気になるが、キュートだ。最近は「エイリアンvsヴァネッサ・パラディ」なんて映画にも登場している。
何よりもこの映画の魅力は、筋がどうのこうのと言うよりも、ベルモンドとドロンの渋いかっこ良さを引き出していることに尽きる。ベルモンドは高級車のディーラー、ドロンはセキュリティ会社の社長。どちらも渋くてかっこいいお金持ちだ。ベルモンドはスポーツカーをとばし、ドロンはヘリコプターを操縦と、とにかくかっこよく撮っている。
ベルモンドは、1933年4月9日生まれ、現在73歳。ドロンは、1935年11月8日生まれ、現在70歳でベルモンドより少しだけ年下だ。フランスでは、ベルモンドの方が人気があり、日本は圧倒的にドロンの人気が高かったが、今となるとどちらも甲乙つける必要のないビッグスターだ。

◆Alain Delon(8 November 1935)
◆Jean-Paul Belmondo(9 April 1933)


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