2010年2月25日木曜日

さらば夏の日



さらば夏の日 (1969年・フランス)
Du soleil plein les yeux (Eyes Full of Sun)
製作 フランシス・コーヌ
監督 ミシェル・ボワロン
脚本 アネット・ワドマン、ミシェル・ボワロン
撮影 ジャン・マルク・リペール
音楽 フランシス・レイ
出演 ルノー・ヴェルレー、フロランス・ラフュマ、ジャネット・アグレン、ベルナール・ル・コック、ジャン・フェルニオ、マルティーヌ・サルセイ、カトリーヌ・ソラ

公開当時、「個人教授」のルノー・ヴェルレー主演ということもあり、結構ヒットした映画だ。メード・イン・おフランスの青春映画だ。監督も「個人教授」と同じくミシェル・ボワロン。音楽は、フランス映画音楽家の代名詞と言ってもいいフランシス・レイ。因みにヴェルレー君は、日本での人気が高くなったから、市川崑監督がメガホンを取り、浅丘ルリ子と「愛ふたたび」なんて映画も作られた。

あらすじは、こんな感じだ。
青年医師ヴァンサンと恋人ジェヌヴィエーブ、弟の3人で夏のバカンスを地中海で過ごすことになる。父との再会、旅の途中で知り合ったモニカとの過ち、ジェヌヴィエーブとの恋。太陽がきらめく美しい地中海を背景に展開する爽やかな青春映画である。

始めてこの映画を見たのは、中学生の時。深夜映画である。今でこそ、TSUTAYAでレンタルだが、この頃はビデオもないし、TVで見るときは、事前に新聞や洋画雑誌の「スクリーン」、「ロードショー」の番組表をチェックしておいて、リアルタイムで見るしかなかった。
だから、TVの洋画劇場も充実していて、新作映画を何億でテレビ朝日が放映権を獲得したとかがニュースになっていた。深夜映画もたくさんあり、B級映画が多かったが、ちょっと昔に公開された作品とか、親に早く寝ろと言われながらよく見たものである。

フランス映画の持つ雰囲気やちょうど恋愛に憧れる年頃だったから、ヨットで地中海をバカンスをする夢のようなお話は、この頃の私にはすごく羨ましかった。海、青春、恋愛の3拍子である。

しかし、この映画は、その時1回見たっきり、30代後半までお目にかかることは無かった。テレビでも放映しないし、ミニシアターのようなところでも上映しない。ビデオは出ていたらしいがそれにも気づかないまま廃盤。
もう一生無理かと思っていた時、インターネットで中古ビデオの在庫ありを見つけた。おー!やった。取り合えずその店にメールして電話して
、やっとさ入手できた。

この映画との久々の再開をしたが、当時を思い出し、懐かしさに胸が一杯になった。映画の筋は、今見るとたわいも無い話だが、映画の雰囲気は色褪せてはいなかった。

でも、こういう佳作、小品というランクの作品は深夜映画でもやってくれないし、TSUTAYAにも置いていない。他にもいっぱい見たい映画あるんだけどな。


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