愛が微笑む時。この映画が大好きである。
ロン・アンダーウッドという監督の作品だ。トレマーズ、シティ・スリッカーズ、マイティ・ジョー、プルート・ナッシュといった娯楽作品を手がけている。大作や賞をとるような作品はないが、娯楽作品としては、良く出来た楽しい作品をとる監督で、私のお気に入りの監督だ。この映画も例にもれず楽しい作品に仕上がっている。
映画の内容はこんな感じだ。まだ見ていない人は読まないほうがいいかも!!
原題:Heart and Souls
製作国:アメリカ
製作年:1993
配給:UIP
監督:ロン・アンダーウッド
製作:ナンシー・ロバーツ、ショーン・ダニエル
製作総指揮:ジェームズ・ジャックス
脚本:ブレント・マドック、S・S・ウィルソン、、グレゴリー・ハンセン、エリック・ハンセン
撮影:マイケル・ワトキンス
音楽:マーク・シャイマン
美術:ジョン・ムート
編集:O・ニコラス・ブラウン
衣装: ジャン・ピエール・ドルレアック
出演:ロバート・ダウニーJr.、チャールズ・グローディン、アルフレ・ウッダード、キーラ・セジウィック、トム・サイズモア、デイヴィッド・ペイマー、エリザベス・シュー
1945年のサンランシスコ。運転手ハル(デイヴィッド・ペイマー)が運転する乗り合いバスに偶然4人の男女が乗り合わせた。
いつも自信が持てず、オーディションでうまく歌えないオペラ歌手のハリソン(チャールズ・グローディン)、シングルマザーの黒人女性ペニー(アルフレ・ウッダード)、こそ泥棒ばかりしていたチンピラのマイロ(トム・サイズモア)、彼氏との喧嘩をしたウエイトレスのジュリア(キーラ・セジウィック)。
このバスが、ハルの脇見運転が原因で、出産で病院へ急いでいたレイリー夫妻の自家用車と衡突し、バスが橋から落ち4人は命を落とし亡霊となる。彼らは、その時に生まれたレイリー夫妻の赤ん坊トーマスにとりついてしまう。それ以降、トーマスにしか見えない存在となって遊び相手となっていたが、周囲がトーマスのことを心配するのを見て、彼の将来のため、5歳の時に姿を消し、トーマスの傍で見守っていた。
27年の年月が経ち、トーマス(ロバート・ダウニー・ジュニア)は、銀行マンとなっていた。トーマスにはアン(エリザベス・シュー)という素敵な彼女がいたが、仕事優先のつまらない人間になりかけていた。
そんなある日、ゴーストたちの前に、運転手のハルがバスに乗って彼らを迎えに来た。ハルの話によると、この世に思いを残した人間は、天国へ召されるまで時間が与えられるが、その期限がやって来たと言う。あわてた4人は、トーマスの肉体を借りて願いを叶えることにする。
突然、トーマスの前に現れた4人に驚く。最初は、戸惑っていた彼も、4人の願いを叶える手助けをすることになる。
チンピラのマイロは子供から取り上げて売った切手を取り戻し、その子供に返し、ハリソンはB・B・キングのコンサートに飛び入りして満員の観客の前で歌を歌い、ペニーは立派な警官となった我が子再会を果たす。願いが叶った彼らは、ハルの運転するバスで天国へ戻っていく。
しかし、トーマスの不思議な行動に困惑したアンとは、ケンカになってしまう。
最後に残ったジユリアは、喧嘩した恋人に再開し愛していることを伝えることが望みだった。しかし、恋人は既に亡くなってていた。ジェリアは、自分が叶えられなかった事を、トーマスとアンが同じ過ちを犯さないことが、彼女の役割だったことに気づく。ジュリアは、天国へ旅立つ前に、トーマスを抱きしめることが出来ればと祈り、それが神様に通じ、トーマスを抱きしめることができ、迎えのバスに乗って天国に去る。
アンに初めて素直な思いを告げ、アンも心からの笑みを返したのであった。
エンド・ロール。
優しくて楽しい映画だ。4人のゴーストたちが楽しい。トーマスと4人のゴーストが歌を歌いながら、道を歩くシーンがすごく良い。気の弱いハリソンがB・B・キングの前で歌を歌うシーンはB・B・キング本人が出演していた。ロン・アンダーウッドのお客に喜んでもらえることを第一に考えた作品の作り方が大好きだ。
お勧めである。
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