ジャック・レモン、トニー・カーティスのゴールデンコンビによるスラップスティック・コメディ。要するにドタバタ喜劇だ。素晴らしきヒコーキ野郎、モンテカルロ・ラリーなどのレースを舞台にした華やかで楽しいコメディだ。キザで色男のグレート・レズリー(トニー・カーティス)といつも悪巧みを企てるフェイト伯爵(ジャック・レモン)が、ニューヨーク・パリ間の自動車レースで競い合う。フェイト伯爵は、助手マックス(ピーター・フォーク)とあの手この手でライバルたちの邪魔をするのだが、失敗ばかり。これに、紅一点の女性解放運動に熱心なマギー(ナタリー・ウッド)が加わり、珍道中が繰り広げられる。まさにチキチキマシーン!猛レース状態だ。
グレート・レース(The Great Race/アメリカ1965年)
監督:ブレイク・エドワーズ
製作:マーティン・ジュロー
脚本:ブレイク・エドワーズ
撮影:ラッセル・ハーラン
音楽:ヘンリー・マンシーニ
衣装(デザイン): ドン・フェルド
スクリプター: エディス・ヘッド
キャスト:ナタリー・ウッド、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ピーター・フォーク
映画の冒頭、「ローレルとハーディに捧ぐ」という言葉が映し出され、お洒落で楽しいタイトル・ロールが始まる。スライドに楽しいイラストとキャストの名前が書かれており、時々スライドがひっくり返ったり、ハエが止まったりと楽しい演出を織り交ぜられていて、タイトルだけでも本当に楽しい映画だ。ヘンリー・マンシーニの音楽も明るく楽しい華やかな音楽だ。ジャックレモンの相棒は、若き日のコロンボ警部だ。
トニー・カーティスとナタリー・ウッド。トニー・カーティスはいつも白い衣装でかっこよく決めていた。ナタリー・ウッドは、いけいけのお嬢さん。昔風に言うとお転婆娘だ。
ジャック・レモンとピーター・フォーク。あの手この手と悪巧みを考えては実行に移すのだが、いつも失敗ばかり。この手の映画の定番なのだが、ジャック・レモンのあの笑い方とピーター・フォークのとぼけぶりが面白い。
ドタバタ喜劇は、こうでなくっちゃのお手本のようなスタンダード・コメディ。いいなぁお勧めの映画だ。
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