2010年2月25日木曜日

サウンド・オブ・ミュージック



久々に「サウンド・オブ・ミュージック」を見た。
何回見ても良い映画である。
あらためて、説明することもないほど有名な映画だが、未見の方のため、こんなお話だ。

オーストリア・ザルツブルク。俯瞰で捉えられたアルプスの山々、やがて広がる高原の小高い岡にカメラが寄っていく。その高原ではマリアが歌を歌っている。「サウンド・オブミュージック」
マリアは、お転婆で明るい見習いの修道女。
修道院長の勧めで、退役海軍大佐であるフォン・トラップ大佐の7人の子供たちの家庭教師をすることになる。大佐は妻に先立たれ、子供たちに笛で号令をかけ、制服を着せて行進したり、集合をかけたりと、なんでも軍隊のような規律厳しく子供を育てていた。マリアは、明るさと音楽を通して子供たちの心を開いていく。
映画の中で歌われる「ドレミの歌」はあまりにも有名だ。
大佐は再婚をするため、シュレーダー男爵夫人を連れてウィーンから帰宅すると、子供たちの歌声が居間から聞こえてくる。
大佐は、子供たちの歌声に迎えられ、忘れていた音楽を思い出し、自分の教育方針が間違っていたことに気付く。
やがて、本当は彼女に惹かれていることに気付き、すれ違いながらも2人は結ばれていく。
ドイツ侵攻で祖国オーストリアが消えていこうとする時代、大佐は家族を連れ、オーストリアからの脱出を決意するのだが・・・。

冒頭の美しいアルプスの山々を映し出す映像から、この映画の虜になってしまった。ザルツブルグの美しい風景と名曲の数々、トラップ家の子供達との心の交流、大佐とのロマンス、愛する祖国のために歌われるエーデルワイス。全てが素晴らしい。
特に素晴らしい意のは、脱出する前に大勢のオーストリアの人たちの前で歌うエーデルワイス。
爽やかで暖かな感動を与えてくれた。まさに珠玉の名作と呼ぶに相応しい作品。殺伐としたこの世の中だからこそ、少年少女のみなさんに見て欲しい作品だと思う。

主人公のマリアは、最近「プリティ・プリンセス」で今も変わらず清楚で透明感のある王女を演じたジュディ・アンドリューズ。トラップ大佐は、ブロードウェイや各地の舞台で活躍していたクリストファー・プラマー。音楽は「王様と私」や「南太平洋」のリチャード・ロジャース。監督は、「ウェストサイド物語」、「砲艦サンパブロ」、「アンドロメダ」など数々の名作でメガフォンを執ったロバート・ワイズ。1965年のアカデミー監督賞や作品賞などを受賞した名作である。

全ての曲が素晴らしいサントラCDもお勧めだ。

1. 前奏曲~サウンド・オブ・ミュージック(マリア)
2. 序曲から前奏曲(オーケストラと修道女のコーラス)
3. 朝の讃美歌~ハレルヤ(修道女のコーラス)
4. マリア(修道女のコーラス)
5. 自信を持って(マリア)
6. もうすぐ17才(ロルフとリースル)
7. 私のお気に入り(マリア)
8. ド・レ・ミの歌(マリアと子供たち)
9. サウンド・オブ・ミュージック(子供たちと大佐)
10. ひとりぼっちの羊飼い(マリアと子供たち)
11. さようなら,ごきげんよう(子供たち)
12. すべての山に登れ(アベス修道院長)
13. 何かよいこと(マリアと大佐)
14. 行列聖歌とマリア(オルガンとオーケストラと修道女のコーラス)
15. エーデルワイス(大佐とマリアと子供たちとコーラス)
16. すべての山に登れ(リプライズ/コーラスとオーケストラ)

この名作は日本で見大ヒットし、今までに何回もリバイバル上映されている。因みに日本語で歌われる「ドレミの歌」は、ペギー葉山さんが、この歌を日本でも多くの人に聞いて欲しいと、歌詞を考えられたそうだ。
現在、トラップ大佐の7人の子供達の次男ヴェルナーの孫にあたる4兄弟も「サウンド・オブ・ミュージック」の歌を歌っている。

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