2010年3月14日日曜日
暗くなるまで待って
カナダからニューヨークに帰る途中に知り合った女から、サム(エフレム・ジンバリスト・Jr.)が人形を預かる。
その人形の中には大量のヘロインが隠されていた。
犯罪組織がサムを利用してヘロインを運ばせたのだった。
そのヘロインを取り戻すため、サムの留守を守る盲目の妻スージーが事件に巻き込まれていく。
ヘップバーンが演じていた作品としては異質。
メルヘンチックな作品や彼女の可愛さを前面に出す作品がほとんどで、こういうシリアスなサスペンスは一つもなかった。
もちろん、どの作品の彼女も素晴らしく彼女の魅力があふれている。
しかし、この作品では盲目の人妻が主人の留守中に暴漢に命を狙われるといった今までにない役を演じていた。
可愛さだけではない女優としての天性を私達に見せてくれたのがこの作品だと思う。
悲しいかなこの作品を最後に長い間スクリーンを離れてしまった。
殺人鬼を演じるアラン・アーキンもいい味を出していた。
アラン・アーキンがなぜこの役に選ばれたかというと、オードーリー・ヘップバーンを脅し、蹴り飛ばすような役は誰もやりたがらなかったから、制作者が他の役者をキャスティングできなかったそうだ。
アラン・アーキンは、無表情な顔で狂気も演じられるし、コメディも演じられる奇妙な役者さんだ。
因みに個人的に懐かしく思うのは、留守中の旦那さんは子供の時に見たアメリカのTVドラマ「FBI」のエフレム・ジンバリスト・Jr.だ。
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