2010年3月14日日曜日

華麗なる賭け


トーマス・クラウン(スティーブ・マックイーン)。
彼は実業家でありながら、裏では綿密な計画で銀行強盗を行う2つの顔を持つ男。
保険会社の調査員ビッキー(フェイ・ダナウェイ)はクラウンを調査するにつれ、徐々に惹かれていく。
クラウンが大きな犯罪の計画を実行に移し、物語は新たな展開を始める・・・。
『おもいでの夏』や『シェルブールの雨傘』で知られるミシェル・ルグラン作曲の主題曲『風のささやき』が映画を引き立てている。
ピーズ・ブロスナンの『トーマス・クラウン・アフェア』は本作品のリメイク。

とにかく、この映画はマックイーンのかっこよさにつきる。
大金持ちの実業家の彼がピシッとしたスーツに身を包み、大掛かりで完璧な犯罪を計画し実行する。
かと思えば、ポロやグライダーに興じ、浜辺でサンドバギーを乗り回したりもする。
彼にとっては、どちらもゲームでありそれを楽しんでいる。
そんな人物をクールに演じるのはマックイーンにうってつけ。
少し自分の中に閉じこもりがちに見える彼のナイーブな一面が、そう感じさせるのかも知れない。
彼が亡くなって久しいが、彼を超える精悍でかっこいい個性派は現れないと思う。

   

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