2010年3月14日日曜日
クリスマス・ツリー
保養先でパスカル(ブルック・フラー)は、核爆弾をつんだ飛行機の墜落事故に遭遇し、被爆してしまう。
余命6ヶ月と宣告された父親のローラン(ウィリアム・ホールデン)は、今まで仕事中心であったことを後悔する。
子供と残された時間を過ごす父親。
彼が望むことを全て叶えようとする。
ついに彼は、子供のために動物園から狼を盗み出す。
しかし、運命の時は一歩一歩近づきクリスマス・イブを迎える。
監督は、007やレッド・サン、暗くなるまで待ってのテレンス・ヤング。
子供が、こうして亡くなる映画は多いが、この作品もまた涙なくして観れないのである。
分かっていても涙が出てしまうのだ。
ウィリアム・ホールデンが、子供のためと何でも買うし、何でもしてしまう。
動物園から狼まで盗んでしまう。
映画の最後、イブの夜に少年は天国へ旅立つのだが、彼が飼っていた狼が二匹、天を仰いで遠吠えをする。
ホールデンが息子を抱きかかえ、呆然とするシーンで映画は終わる。
良い映画なんだが、これまたDVD化されない名作である。
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