映画の楽しみは、映画を観るだけではなく、それ以外にもいろんな楽しみがある。
映画音楽もその一つだ。
エンニオ・モリコーネの美しい情感にあふれたメロディや、ジェリー・ゴールドスミスの勇壮な音楽を聴くと映画の場面が目の前によみがえってくる。
映画に関する書籍もまた楽しい。
名鑑物の書籍を眺めて、お気に入りのスターの出演作だけでなく、生い立ちなどを見るのもまた楽しい。
そういう楽しみの一つにコレクションがある。
とはいっても、コレクションはお金が掛かるものだ。
DVDを集めるにしても、1枚で安くても1000円以上はするし、マイナーな作品はなかなかDVD化もされない。
もう一つは、映画のパンフレットだ。
いろんな情報が詰まっていて、当時の空気も感じられて良いのだが、収集するにはやはり単価が高い。
単価も低く、スペースも取らずコレクター感情も満足する物がある。
それは、映画のチラシである。
映画館に行くと置いてあるあの紙の広告だ。
B5の紙1枚で次回に上映予定の映画の紹介をしている物だ。
1枚で映画の魅力を伝えるため、デザインも鮮やかで、映画の見どころも詳しく書かれている。
クリアポケットのバインダーに入れて、色とりどりのチラシを眺めていると幸せな気分になる。
サイズがまたポイントで、映画のチラシのほとんどがB5サイズなのだ。
たまに変形のチラシもあるが、大半はB5なので、ファイリングがし易い。
サイズが統一されているというのが、コレクター心理にうったえるのだ。
古い映画のチラシは入手が難しいが、基本は映画館に行けばただで手に入る物だ。
映画を見に行く度にもらってくるだけでも結構な枚数になるはずだ。
1970年代などの古い作品のチラシが欲しい時は、通販やYahoo!オークションで入手することができる。
さすがにメジャーな作品は値がはるが、セットで50枚、100枚でオークションに掛けられることもあるので、上手く落札すれば結構安価に入手出来る。
30年以上前に1000枚ぐらいのチラシを持っていたが、結婚する時に整理してしまった。
今思い出しても勿体ないことをしたと後悔する。
持っていたチラシは、ネットで見ても良い値がする物ばかりだ。
と、昔を悔やんでも切りがない。
今、自宅には1冊に120本の映画のチラシを収めたバインダーが13冊と未整理のチラシが千枚ぐらいある。
『明日に向かって撃て』や『ポセイドン・アドベンチャー』などの古い作品から最近の『アリス・イン・ワンダーランド』などの新旧入り混じってバインダーに綴られている。
これをパラパラ眺めるだけで幸せな気分だ。
映画のチラシ。
これもまた、私の宝物の1つだ。
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