2009年9月30日水曜日

オールスター

雨が降っている。
雨が降る毎に温度も下がり、秋が深まるのだろうか。
それにしても、この秋は暖かい。まだ、半袖の人も少なからずいる。
秋らしい秋は短いまま、冬になりそうだ。

映画の楽しみといえば、アクションを観てスカッとしたり、コメディで大笑いしたり、ラブストーリーでポワ〜となったり、映画によって様々な楽しみ方があるが、大好きなスターが大勢登場するオールスター作品もまた楽しい物だ。
あの人もこの人も出ているというのは、映画の筋云々ももちろん大事だが、スターを観ているだけでも嬉しくなるものだ。
頭に浮かぶオールスター作品というとこんな作品がある。

古い作品だが、オールスター物というとやっぱり『史上最大の作戦』だろう。
この映画は第二次世界大戦で連合軍がフランスのノルマンディに上陸した所謂ディーデイの戦いを描いた戦争映画だ。ロバート・ミッチャムやジョン・ウエイン、ヘンリー・フォンダ、エディ・アルバート、リチャード・バートン、クルト・ユルゲンスなどビックスターが総登場した。当時まだ無名だったショーン・コネリーなども登場しており、うっかりするとお気に入りのスターを見逃してしまうほどだ。当時40億円を掛けて作られており、金額的にも史上最大の映画だった。この映画の監督は複数いるが、筆頭は『素晴らしきヒコーキ野郎』のケン・アナキンだ。この手の映画は、普通の映画以上にリーダーシップが必要なんだろう。ジョン・ウエインやミッチャムなど錚錚たるスターを仕切れるなんて、誰でも出来ない能力だ。
因みに現題は『The Longest Day』と素っ気なかったので、水野晴朗さんが『史上最大の作戦』という邦題を付けられ大ヒットした。


この映画から大分と後年だが、やはり第二次世界大戦で決行された大作戦であるマーケット・ガーデン作戦を描いた『遠すぎた橋』がオールスターで映画化された。オランダやドイツに空挺部隊が降下し5つの橋を占領し、ドイツ軍の補給路を絶つ作戦だったが、苦戦を強いられ長期化した。後年、大きな失敗だったと言われている作戦である。
こちらも出演者は超豪華だ。ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、ローレンス・オリヴィエ、エリオット・グールド、マイケル・ケイン、ショーン・コネリー、アンソニー・ホプキンスなどなど。それに加え、ドイツ軍役ではドイツの将校役の定番であるマクシミリアン・シェルやハーディー・クリューガーが出演している。
監督はリチャード・アッテンボローと凄い布陣で大金を掛けて作られたが、やはり失敗した作戦を映画だったからか、映画も期待以上のヒットには至らなかった。


オールスターと言えば、忘れてならないのはジョン・スタージェスだ。『荒野の七人』や『大脱走』を撮った監督だ。『荒野の七人』では、ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、ロバート・ボーン、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン、イーライ・ウオラックなどのスターを使い、黒澤明の『七人の侍』を見事に娯楽作品として西部劇にリメイクした。更に『大脱走』では、リチャード・アッテンボロー、スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ドナルド・プレザンス、デビッド・マッカラムなど、やはり豪華なスターで第二次世界大戦で実際にあったドイツの捕虜収容所からの大脱走を描き、大ヒットした。多くの登場人物を際立たせ、個々のエピソードも生かしながら幹のストーリーを進めて行く技術は凄いの一言である。


パニック映画もオールスター物が多い。映画が華やかなるし、パニックのスケールも大きく感じる。『大空港』から始まる『エアポート』シリーズなどが良い例だろう。主役のディーン・マーチンやチャールトン・ヘストンが活躍し、周りを豪華なスターが固めていた。シリーズでは、機長役にジャック・レモンやアラン・ドロンも主演しており、作品の出来はさておいても華やかな作品である。
忘れてならないのは、シリーズを通して、ジョージ・ケネディが出演していることだ。シリーズとはいいながら、ストーリーは全く別物で、ジョージ・ケネディの役どころも別だけど、エアポート名物となっている。


パニック物では、アーウィン・アレンの制作した作品も華やかだ。
『ポセイドン・アドベンチャー』では、ジーン・ハックマンやアーネスト・ボーグナイン、レッド・バトンズ、シェリー・ウィンタース、ロディ・マクドウォールなどなどが出演したし、『タワーリング・インフェルノ』では、ビックスターのマックイーンとポール・ニューマンが共演している。『タワーリング・インフェルノ』は、脇役も豪華で、ウィリアム・ホールデン、ロバート・ボーン、リチャード・チェンバレン、フェイ・ダナウェイ、ロバート・ワグナー、ジェニファー・ジョーンズにフレッド・アステアまでが出演している。


という訳で、オールスター作品は、華やかで楽しい作品が多いが、吹き替え版も、また楽しい。
マニアックな楽しみ方ではあるが、吹き替えの声優もやはりオールスターになるからだ。

という訳でオールスター作品は楽しい物である。


∧-∧
(=^・^=)kinop

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