2010年8月4日水曜日

9時から5時まで



3人のOL ジェーン・フォンダ、リリー・トムリン、ドリー・パートン主演のコメディ。
彼女達は立場が違うが、同じ職場のセクハラ・パワハラ上司に悩まされていた。
ジュディ(ジェーン・フォンダ)は、離婚を切っ掛けに就職したばかり。
要領がつかめない彼女はミスをしては上司のフランク・ハート・ジュニア(ダブニー・コールマン)に無能呼ばわりされていた。
フランクは副社長であるが、古株のベテランOLバイオレット(リリー・トムリン)の有能さに助けられて出世したのであった。
しかし、彼女は昇格も何もなく、正当に評価されない事を不満に思っていた。
秘書ドラリー(ドリー・パートン)は、フランクに気に入られていたが、既婚者の彼女は度重なるセクハラに嫌気がさしていた。
そんな彼女達が、偶然酒場で顔を合わせた。
日頃の鬱憤をぶちまけ合い、すっかり意気投合してしまった。
彼女達は、自分がもしフランクを始末するならどんな方法をとるか 話し合うのであった。
この空想シーンがなかなか面白い。
西部のガンマンになって撃ち殺したり、童話のお姫様になって毒殺したりと、それぞれの空想を映像にしていた。
リリー・トムリンのお姫様がアニメのウサギや森の動物と話すシーンまで撮っていて、なかなか面白かった。
その翌日、フランクに出したコーヒーに誤って猫いらずを入れてしまい、偶然にも椅子から転げ落ちて気を失ったフランクが病院に運ばれて行ったことから、3人は慌てるのであった。
てっきり毒殺してしまったと思い込んだ彼女達は、病院に行って他人の死体を持ち出してんやわんやの大騒動。
結局は次の日にフランクが会社に現れ、自分達の勘違いと分かりほっと一安心したのも束の間、フランクに彼女達の話が密告されてしまうのであった。
事実を知ったフランクは、彼女達を脅迫したが、逆に彼女達に縛られ自宅監禁されてしまった。
フランクが不在の間に彼女達は、働く女性のための託児設備を設けたり、多くの改善を行った。
結果として、20%もの効率アップを成し遂げてしまった。
しかし、いつまでもフランクを監禁しておく訳にもいかず、2週間後にフランクを解放した。
彼女達の努力もこれまでと思っていたが、奇跡が起こった。
滅多に姿を現さない会長が効率化に成功したと思っていたフランクに会いに来たのだ。
フランクは事情を察し、自分の功績であるかの如く会長と話した。
会長はブラジルの僻地で始める新事業にフランクを抜擢したのであった。
思いもよらない展開でフランクはブラジルへ行く羽目になり、彼女達は嬉々として喜んだ。

と、こんな感じのコメディだが、テンポも良く明るい3人のキャラクターも立っていて、なかなか楽しい作品だった。
リリー・トムリンのクールな感じやドリー・パートンのお色気むんむんの可愛いキャラクターにジェーン・フォンダの少しとぼけた雰囲気が良い感じに相まっていた。
因みにドリー・パートンの映画出演はこの作品が始めて。
映画向きの良いキャラクターだ。
最後に登場する会長はスターリング・ヘイドンだが、グレゴリー・ペックやチャールトン・ヘストンの名前も上がっていたそうだ。

ジェーン・フォンダは、シリアスな作品から若い頃のエロチックな作品にコメディと様々な作品に出演し、それぞれのジャンルで魅力を放っている。
西部を舞台にし、リー・マービンと共演した『キャット・バルー』もなかなか面白かった。
コメディエンヌとしても才能ある女優さんだ。

9to5 9時から5時までは、気軽に楽しめるおすすめの作品である。

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