2010年8月6日金曜日

アンダーワールド



ケイト・ベッキンセール主演。
近頃は吸血鬼が登場する作品は単純にホラーにカテゴライズ出来ない。
本作は、MTV界の鬼才、レン・ワイズマンによる初監督作品で、ゴシック・サイバー・アクションと言うようだ。
さすがにMTV出身だけあって、ヴィジュアルな映像は洗練されている。
そして、何と言ってもボンテージ・スーツに身を包んだケイト・ベッキンセールがクールだ。
セレンディピティ以来、彼女のファンである。
また、吸血鬼の長老ビクターを演ずるビル・ナイも大好きな役者さんだ。
『スティル・クレイジー』の夢を諦められない初老のロッカーをはじめ個性的で魅力ある役を数多くこなしている。
本作での長老役も存在感抜群である。

この作品は、何百年にもわたるヴァンパイアと狼男=ライカンの闘いを描いている。
ケイト・ベッキンセールは、ライカンを狩る戦士セリーン。
夜の街、高い塔の上から黒いレザーコートをはためかせ、ライカンの動きに目を光らせるシーンが超クールだ。
ポスターにも使われているシーンでもある。
青白い肌に青い瞳。
漆黒のスーツに身を包むベッキンセールはまさに孤高の戦士にふさわしい。

ライカンの首領であるルシアンは宿敵であるヴァンパイア族を倒すため、特殊な遺伝子を持つ人間を探していた。
それが、青年医師マイケルであった。
マイケルを追うライカン。
それを阻止するセリーン率いるハンター。
ヴァンパイア族内部の裏切りを知り、セリーンは掟破りを承知の上で、まだ目覚めの時期に来ていない長老ビクターを目覚めさせる。
そして、ライカンとヴァンパイアの雌雄を決する闘いが始まるのであった。

この作品の成功により、続編である『アンダーワールド・エボリューション』とライカンとヴァンパイアの対立の始まりを描いた『アンダーワールド・ビギンズ』が制作された。
ビギンズでは、残念ながらベッキンセールはキャスティングされていないが、彼女の見た目や雰囲気がよく似ている『ドゥームズ・デイ』のローナ・ミトラが出演している。

MTV出身のヴィジュアルの拘りだけでなく、ストーリー展開やアクションの秀逸さ、ビル・ナイをキャスティングするセンスの良さもあり、見応えのあるクールな作品だった。
でも、やっぱりベッキンセールの魅力に尽きるなあ。



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