2009年7月7日火曜日

あらためてALWAYS

この週末は、月曜日が代休だったため三連休であった。
だからといって取り立てて何かした訳ではない。
まあ、DVDで映画を見たぐらいだ。
新作を1本、あとは昔見た映画ばかりだ。
新作は、24でお馴染みのキーファー・サザーランド主演のサスペンス・ホラー『ミラー』だ。
名前のとおり、鏡がキーになっている。かなりショッキングな映像が多いから、気の弱い人にはお勧め出来ない。
何となく借りてきたが、それなりに楽しめた。

血なまぐさい映画を見たかろ、口直しではないが、あらためて『ALWAYS三丁目の夕日』を1作目と2作目の両方を観た。
やはり、何度観ても良い映画だ。
私の子供時代は年齢的には、もうちょい後になるし、育ったのは大阪市内だから、映画の舞台とは違うが、映画から感じるあの頃の空気は本当に懐かしく思う。
小さな冷蔵庫、ハンドルでしぼる洗濯機、銭湯で飲んだ牛乳、などなど私も知っているというか体験したものが映画にあふれている。
夏になると半ズボンにランニングシャツで友達と野原を走り回った。
あの頃は、大阪市内にも空き地が結構あったし、今のようにテレビゲームなんてなかったから、雨でも降らない限り外で遊んだ。
映画では、クリスマスに万年筆を貰って大喜びするシーンがあり、観ていて顔が綻んでしまうが、私の場合は、回転式の銀色のシャープペンシルだった。
今のようなノック式はまだ珍しかった。シャープペンシルなんて持っていること自体が珍しく、筆箱の中には鉛筆と消しゴムが当たり前だった。
スラッとした銀色のシャープペンシルはクリップの部分は金色だったと思う。大人っぽいデザインが自慢だった。
あのシャープペンシル、どこにいったんだろう。

今は物があふれ、時代も生活も複雑になった。便利になったかも知れないが、多くの不便さも背負い込んでいるように思う。
休みには休み、夜は寝るのが当たり前だったが、年中無休に24時間営業は当たり前、お金を持ち歩かなくても買い物も出来る。
そんな便利な物は何もなかったが、本当に楽しかった。
お母さんにくっついて行った市場、夕暮れの銭湯と帰り道に家族で食べたお好み焼き、公園でみんなとした缶けり。楽しく鮮やかな色をした思い出がたくさんある。
そういう願っても戻らない懐かしい日をこの映画が見せてくれる。
本当に何が幸せなのか、考え直させてくれる映画だ。

たまに観ては、そんなことを思い出す。
良い映画だ。


∧-∧
(=^・^=)kinop

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