2010年2月28日日曜日

まごころを君に / アルジャーノンに花束を



公開当時の邦題は「まごころを君に」。
知的な障害をもつ青年チャーリー=クリフ・ロバートソン。
彼はその障害を克服する研究のため、脳外科の手術を受けることになる。
手術前には実験用のネズミのアルジャーノンとの迷路の競争でいつも負けていたのが、術後アルジャーノンはおろか普通の人より高い知能を身に付ける。
しかし、彼を待ち受けていたのは・・・。
ダニエル・キイス原作のこの物語は、2000年にカナダ製作でTV放映用にリメイクされている。

中学生の頃、なんともやり切れないこの映画に胸が詰まったことを覚えている。
いったん知能を取り戻した人間が、それを失っていくのってどんな気持なんだろう?
これほど残酷な話ってあるのかと思っていた。
少し違うかもしれないが、『花いちもんめ』で千秋実演ずる老人が徐々にボケ始めていく姿がダブって思えた。
この老人の場合は、自分がボケ始めていくことに気づくのだが、その状況が良く似ている。
だから、映画は架空かも知れないが、将来同じ気持になるかも分からないと思うとぞっとしてくる
知能を失っていく恐怖は、肉体的な不自由とまた違う恐怖だが、どう克服できるものなんだろう。


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